「ソイプロテインはゆっくりと吸収される」
「ソイプロテインはダイエットにむいている」
ダイエットに興味のある方であれば、ソイプロテインの2つの効果はご存知かと思います。しかしその理由をはっきりと知っている方は少ないのではないでしょうか。
今回は、ソイプロテインの秘密に迫りたいと思います。
ソイプロテインとは?
ソイプロテインとは、大豆からできたプロテインです。
大豆にはタンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンE、ビタミンB1、葉酸などの栄養素が含まれます。
タンパク質を豊富に含んでいることから畑の肉と呼ばれています。
国産(乾燥)大豆100g当たりの成分
エネルギー : 422kcal
水分 : 12.4g
たんぱく質 : 33.8g
脂質 : 19.7g
炭水化物 : 29.5g
灰分 : 4.7
<日本食品標準成分表2015年より>
その他にも女性ホルモンと同じ働きをするイソフラボン、総コレステロールを下げる大豆レシチン、同じくコレステロール及び血中脂質を下げる大豆サポニン、ビフィズス菌を増やすオリゴ糖が含まれており、多様な効果が期待できる食品です。
植物としての大豆が実をつける理由とは?
植物としての大豆が実をつける理由は「種の保存と繁栄」のためです。
植物には基本的に移動する能力がありません。より広範囲に種子を運ぶために風や動物を利用します。
大豆は子孫を広範囲で増やすために、動物に運ばせるという方法を用います。大豆の種が運ばれる方法は、動物に食べられて糞から出された場所で芽をだすというものです。
大豆が食べられたときに動物の体内で完全に消化されてしまっては「種の繁栄」という目的は果たせません。こういった理由から、大豆には酵素阻害物質というものが含まれています。
酵素阻害物質は、動物が食べ物を分解するために消化器官から出す消化酵素の働きを阻害します。この物質の働きにより、大豆は動物の体内ですべて消化されることなく、幾らかの種は糞からでてくることができるのです。
ソイプロテインがゆっくりと吸収される理由
大豆には酵素阻害物質が含まれることは先の項目で紹介した通りです。
人間のからだでは、消化器官から胃液、膵液、腸液などが分泌されて、タンパク質を消化します。大豆に含まれる酵素阻害物質は、消化液のタンパク質分解酵素の働きを阻害します。
酵素阻害物質の働きを簡単に言い換えると、消化液内のタンパク質分解酵素を「役立たずにかえる、酵素そのものを消す」ということです。
消化酵素を消されてしまった体内では、再び分解酵素をつくりだし胃や小腸で分泌します。分泌された分解酵素はいくらかの大豆を分解しますが、その内に再び酵素阻害物質によって消されます。
「消化酵素をつくる」↔「酵素阻害物質により消化酵素が消される」ことを繰り返すため、全てのソイプロテインを消化・吸収し終えるまでに時間がかかるのです。
これがソイプロテイン(大豆タンパク質)がゆっくりと吸収されるという理由です。
ソイプロテイン(大豆タンパク質)の消化・吸収にかかる時間は約5~6時間といわれています。(ホエイプロテイン:約1~2時間、カゼインプロテイン:約7~8時間)
ダイエットにむいている理由
先ほど「消化酵素をつくる」↔「酵素阻害物質により消化酵素が消される」ことを繰り返すということを述べました。
タンパク質を分解する酵素を作るためは、多くのエネルギー(≒糖分)が必要です。
その他にも、胃の内壁は胃酸(消化液)から壁を守るために粘膜で覆われています。粘液の分泌や胃壁の損傷補修にもエネルギーを要します。
つまり消化・吸収に長い時間がかかるということは、それだけ大量のエネルギー(≒糖分)を消費するというこのなのです。
これがソイプロテイン(大豆タンパク質)はダイエットに向いていると言われる理由です。
運動をしていない間でもエネルギー(≒糖分)を消費してくれるソイプロテインは素晴らしいですね。
美味しいソイプロテイン
ソイプロテインは一般的に、粉っぽくて飲みにくいものが多い傾向にあります。
その中でも、美味しく飲むことができるソイプロテインがありました。それが「ザバス ソイプロテイン100」です。
ソイプロテインを飲むのなら、こちらを選んでおけば間違いありません。
あとがき
いかがでしたでしょうか、日頃の疑問が少しは晴れましたか?
ソイプロテインのゆっくりと吸収されるという特徴を上手く利用することができれば、ダイエットという目的を達成することに一役買ってくれるでしょう。