前回お送りした「背筋を伸ばすと胸の中心に痛みが走る!そんな症状が3週間続きました」の続きです。
今回は母に教えてもらった病院に行ってきた時の話をお送りします。
病院がすごく流行っている
最近は医師が診断を行い、治療は作業療法士が行う病院が増えてきているように感じます。
今回訪ねた病院は昔ながらの個人病院で「レントゲン撮影」「診断」「治療」のすべてを先生が1人で行います。混んでるという話はあらかじめ聞いていましたが、待ち時間だけで2時間が過ぎました。
(2時間後)
名前を呼ばれ診療室に入ると衝撃の光景が目に飛び込んできました。広い診療室には沢山のベッドが並べてあり、患者さんたちが横たわっていたのです。(まるで野戦病院の様…。7年後に病院を訪ねた時にはベッドの数も減り、パーテーションで区切られていました。)
診療室にはスタッフはおらず、先生(当時70歳位)1人だけです。5人程の患者さんを同時並行で治療していました。
胸が痛むことを伝えると「じゃあレントゲンを撮ろうか」とすぐにレントゲン室に通されました。
レントゲンの撮影枚数が多い
最大の特徴はここからです。
首から腰にかけて、仰向けや横向きのレントゲン写真をいろいろと体位を変えながら何十枚も撮影していきます。20枚は確実に超えていました。
なんとこの先生、レントゲン室と撮影室を仕切るドアを開けっ放しでレントゲン撮影をしているのです。1枚撮影する度に往復しなければならないため仕方がないのかもしれませんが、先生の被ばく量が心配になります。
診断
レントゲン写真が仕上がり、先生の診断が終わると診察室に呼ばれます。20枚以上撮影したはずですが、先生が見ていたのはわずか2~3枚。
診断の結果「背骨に歪みができている」と伝えられました。
背骨に歪みができたことにより、筋肉や筋に無理がかかり「胸に痛みがでていた」とレントゲン写真・骨格標本を使いながら説明がありました。
治療
背骨の歪みを矯正すると言えば、整体のように押したり引っ張ったりするイメージがあります。しかし、この病院では一切そういった治療は行いません。
先生の治療は独特で、背骨のゆがみを患者自身の体重で矯正するという方法を用います。
まずベッドに仰向けになるように指示されます。次に包帯を巻いた石のようなものを背中・首あたりに置かれました。それと同時に筋や筋肉が張っている箇所に電気を当てます。この状態を5~10分維持します。
背中の左右片側ずつ治療を行い、石の位置を何度か変えました。石をあてる位置や体勢は先生の長年の経験で決まっているようです。最後に背骨のゆがみが治ったか触診を行いました。
治療はたったこれだけです。レントゲン撮影を含めて治療は50~60分ほどで終わりました。先生の話では、3~4日の内に痛みは治まるとのことで、湿布と飲み薬をもらい帰りました。
治療の結果
翌日には電気が走るような痛みの症状は消え、軽い筋肉痛を感じるだけとなりました。3日もすると何も感じなくなり、子どもに乗られたことさえ忘れていたほどです。
「先生、さすが!」
あとがき
数週間後、病院に行ったことなどすっかり忘れ、懲りずに横向きに寝そべっていました。再び長男に見つかって乗られてしまい、胸の痛みが再発しました。
また病院に行くのも面倒だったこと、治療法が単純だったという理由から、見よう見まねで背骨の矯正を(自分で)行ってみました。すると痛みが治ってしまったのです。その後「寝違え」や「筋トレ中に痛めた」時にも同様の背骨矯正を実践してみたのですが、自身で治すことができました。
次回は「自宅でできる名医の技!」と題して自宅でできる背骨矯正法をお送りします。